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日々の幼稚園
何でも作っちゃお!
子どもたちは遊びの中で必要なものをイメージを膨らませ自分の手で作ってきました。夏には荷造り紐(スズランテープ)をカップに詰めてジュース屋さんがオープンしたり、積木を炭に見立ててバーベキューを楽しんだりしました。秋には落ち葉を唐揚げに見立て唐揚げ屋さんができるなど、他にもいろんなものを作って遊びこんできました。自分たちに必要なものは、自分たちで作っちゃおう、そんな文化がクラスの中に生まれてきているように感じています。
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秋の終わり頃から、「バスケットボールしたい!」と子どもたちから声が上がっていました。
その子は休日にドラゴンフライズの試合を観に行ったことがとても楽しかったようで、
幼稚園でやってみたくなったそうです。
「でも、幼稚園にはバスケットのゴールがないしどうしよう?」
どのようにしたら、その思いを形にすることができるでしょう。
その思いを温めながら少しの時が流れ、冬が来て、年が明けました。
3学期がはじまり、
しばらくは「バスケットしたい!」の声は聞こえてこなかったのですが、
立春を迎えようとする頃、再び「バスケットしたい」の思いが燃え上がってきました。
今回は、すぐに「ないなら作ろう!」と、動き出しました。
近くにいる友だちを誘って素材を物色…
材料庫にあったダンボールで作ることにしました。
まずは、ゴールのボードを作るためにダンボールを解体!
リングをダンボールで作り、
それを簡単には外れない素材…
園のあちこちでよく使っている結束バンドでくっつけてみました。
おお、くっついた!はずれないぞ!
バスケットゴールに見えてきました。
あとはスズランテープを付けてネットを再現しました。
約1時間の格闘!
できたぞ!
さあ、完成したゴールを、どこに、どうやって取り付けよう…
園庭では濡れるし、テラスではお部屋の出入りの邪魔になるし、
廊下では、行き交う友だちがいっぱい…
やっぱりお部屋の中かなあ…
どこかいい場所はないかなあ、とお部屋をぐるりと見渡しました。
あ、あそこだ!
保育室には、天井が低く下がっている場所があります。
この壁を使おう!
ゴールの位置は簡単には入らないような高さにし、
なおかつ蛍光灯には当たらない場所に決めました。
始めの頃はゴールを画鋲で止めていたので、数回ボールを投げるごとにポロッと落ちてきました。
その度に「また落ちてきた〜」と遊びを中断。
何かいい方法はないかと子どもたちと相談し、
結束バンドをタオル掛けに使っているフックに引っ掛けゴールを吊るすことにしました。
すると、シュートを打ってもゴールが揺れるだけで落ちてくることは少なくなりました。
それからは順番に並んでフリースローをしたり
時には試合をして楽しんでいます!
壊れたり不具合があったりしても自分たちで直せるので、日々改良を重ねながらバスケットを楽しんでいます!