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日々の幼稚園
ファミリーデイ 楽しんでくださりありがとう!
感染拡大防止の観点から参加家族数を50組限定とさせていただきました。3日間、150組の親子、あっという間に定員に達したため、参加できなかった家族もおられたことと思います。ごめんなさいね。
でもそれ以上に楽しんでいただいたコーナーが、伝承遊びの中島さんのコーナーでした。
ブンブンごまやぱっちんガエル、竹とんぼならぬ牛乳パックとんぼなどなど、身近な廃材で作って遊んだり、指や紐で回すこまもたくさん用意してくださっていました。
そして、6月4日、11日に登場したのは
回転ろくろ。ろくろに叩き込まれたミズキの木が、足下のペダルスイッチを踏み込むと高速回転をはじめます。
そこに、ホームセンターでは見たこともない変わった形のノミのような刃物を、固定台の上からそっとあてがっていきます。すると、ミズキの木が少しずつ削れていきます。
色付けもワックスもすべて回転させながら完了させて、ろくろが止まった瞬間にはこまは完成して回り出します。
こうして、作るプロセスに触れた子どもたちは、そのこまを大切に大切に扱います。
できあいのモノはたくさん子どもたちのまわりにあります。でも、作られる過程に寄り添うことができるモノや機会は、私たちの身の回りにどれほどあるでしょうか?
モノより過程、結果よりそこに流れる思いや物語、唯一性。小さな生まれたてのこまは、なんだかたくさんのことを私たちに教えてくれているように思います。
菊間さんと出かける大学キャンパスの森を「だいぼうけんのもり」と呼ぶようになって10年あまり。かなり行きつけの森になり、大学生さんたちもここを学びのフィールドにしているようで、下草も刈られて明るい森になってきました。
牛田山荘の手前の小川で、シマヘビ発見! お父さんが川へ駆け下り、さっと捕まえて、子どもたちが触れることができるように頭としっぽを軽く握って見せてくださいました。その姿を見て「まるで菊間さんみたい!」と声があがりました。自然ガイドの菊間さんとその日出会ったばかりのお父さんとの息の合った素晴らしいコンビネーションで、親子の自然とのふれあい活動、栗の花の咲く梅雨入り間近のだいぼうけんは、とても豊かな充実した時となりました。
ヘビがいるということは、豊かな生態系が残っている証拠。もちろん、すぐに逃してあげました。
牛田山荘手前を北東に進むと、せせらぎがあり、広い沢や谷が広がっています。そこを奥に進むと、3本の尾根筋があり、その真ん中には大きなコナラの木と水溜まりがあります。ここをコナラ広場と呼んでいます。それぞれの尾根筋は、牛田山縦走ルートへとつながっています。
この森は、太田川の源流のうちの最も(と称してもよい?)海に近い森であり、現流域です。
戦時中は、牛田農場と呼ばれた、食料を生産する畑でもあったようです。
集中豪雨の爪痕も目の当たりにしました。
この森は生態系、水と森、災害、農業と野生動物、里山管理、林産資源、平和など、たくさんのことを学ぶことができる可能性に満ちたフィールドです。大切にしたいですね。
また、次回は秋のファミリーデイでご案内いたします。
心当たりの方はご連絡のうえ、時間がある時に取りにきてくださいね。